もくじ
「頭がごちゃごちゃして何をすべきかわからない」は誰にでもある?
「頭がごちゃごちゃして、何をすればいいのかわからない」
「気持ちばかりが焦って、行動できない」
「いろいろな考えが浮かんできて、不安になってしまう」
多くの人が、忙しい日々のなかで「頭がごちゃごちゃになる」経験をしています。
たとえば仕事のプレッシャーが続いていたり、
人間関係で悩んでいたり、
不安なことが頭から離れなかったりする時、
脳の中でまるで情報があちこち飛び交っているように感じてしまうのです。
そんな状態になると、
「自分はおかしいのではないか」
「何かの病気かも」と余計に不安が強くなってしまうこともあります。
ですが、ほとんどの場合は、疲れやストレス、睡眠不足などによる一時的な思考の混乱です。
それらは誰にでも起こりうる自然な反応です。
そこで、今回はそのようなときの良い対処法
または
そもそも頭の中がごちゃごちゃにならずにすむ方法をお伝えします。
これで、頭の中がスッキリ、そして不安な気持ちも払拭できるでしょう。
頭がごちゃごちゃする原因とは?反芻思考やストレス、脳の疲れも影響
ではそもそも、頭がごちゃごちゃする原因は何でしょうか。
ストレス:
何か悩みがあったり、ストレスを感じているとき、勝手に色々な考えが出てきてしまいます。
なんであんなことを言われなくてはいけないのだろう。本当に腹たつ!
あんなことになったら、どうしよう。失敗したらどうしよう
なんとかしなくちゃ、でも、何をしたらいいのかわからない
など次から次へとわいてきます。
ある精神科医師によると、実はこのような、次から次へと浮かぶ考えは、1日に何万個も出てくるのだそう。
ですから私たちは、ほぼいつも何かしら考え続けているというわけです。
これが頭がごちゃごちゃになる原因といってもよいでしょう。
さらに、特にネガティブなことを考えてしまうと「反芻(はんすう)思考」といって何度も、何度も同じことを考える思考をしてしまいがちです。
誰でも経験があると思います。
そのような状態です。
こうすると、どんどん頭がごちゃごちゃの深みに入ってしまいます。
脳の疲れ
脳は体のエネルギーの20%を消費しているといわれるほど、たくさんのエネルギーを使って動きます。
その分疲れやすいのです。
「飽きた」「集中できない」などというのは脳が疲れている症状です。
このようなときには、さまざまな情報を整理して、処理するのができにくくなっています。
そうなると「頭がごちゃごちゃ」になっていると感じます。
睡眠不足:
脳の疲れの原因の1つにあげられるのは睡眠不足です。
睡眠の重要な役割に「脳のゴミをキレイに掃除する」ということがあります。
その理由としては、まず脳の中のアミロイドβと呼ばれるゴミ(老廃物)があり、この増加が認知症の原因になるともいわれています。
そして、このような状態では頭が回らず、ごちゃごちゃの状態であると言えます
ところが、このアミロイドβは睡眠中に脳脊髄液(のうせきずいえき)によって「水洗い」され、掃除されます。
ですから、良い睡眠が、脳のゴミが洗い出されているということ。逆にいうと睡眠不足は洗い出しをする機会が少ないということになります。
脳や心因性の欠陥
あまりにも整理がつかずに、頭がごちゃごちゃしていると「何か脳の障害では?」「病気では?」と不安になることもあります。
たしかに、そのような症状はADHDという脳の機能障害や心因性の精神疾患でもあるようです。
この場合には、これから紹介する対処法では解決できないこともあるので、専門家に相談したほうが良いでしょう。
頭がごちゃごちゃさせない対策
ではこれらの問題を解決する対策方法を考えていきましょう。
まず、脳を疲れさせないように、脳を休める → 十分な睡眠をとる ということがわかります。
睡眠で脳の中を掃除してくれるのですから、ぜひ良い睡眠をとりましょう。
さらに、日頃から予防としてやれること、また頭がごちゃごちゃになった時の対処法を紹介していきます。
紙に書き出す
とても簡単に頭のごちゃごちゃを整理できる方法があります。
それは紙に書き出す、ことです。
この「紙に書き出す」方法で不安を解消して、絶望で自殺をしようと思っていたのに救われた人がいます。
それは世界のお金持ちで有名なロックフェラー氏です。
石油王、といわれピーク時にはアメリカの石油の90%を
コントロールしたほどで、
資産は9億ドル(今の日本円で約1364億円!!)とも
言われた人です。
そんなロックフェラー氏はある時、まさに先の見えない不安の重圧に
押しつぶされそうになり、絶望感で自殺までしようと考えたのです。
「愛人から子供を認知して欲しいと言われている」
「親戚が起こした警察沙汰の事件をもみ消してほしい」
「政治家が不当に圧力をかけてくる」
など・・・かなり深刻ですね。
もう、絶望の淵にいた彼は自殺しようと
ピストルの入っている引き出しを開けると、そこには便箋があり
死ぬからには遺書ぐらい書いておこうと思って
ふと自分のこの悩み不安はいくつぐらいあるのだろう
1000位あるんじゃないかと思いました。
そして、いくつあるのか知りたくて、
具体的に上記のような悩みを書き始めたのです・・・・
1000個位あるのだろうと書き始めると、
70個位のところで、すべての悩みを書き終りました
ロックフェラーはその70の悩みは
1 すぐに解決できること
2 解決にちょっと時間がかかること
3 自分では解決できないこと
の3つに分け整理をしたんです。
するとどうでしょう!
「すぐにできることと自分でできることだけやればいいのだ。そんなに大した事は無い。」
そもそも1000個と思っていたのに、悩みが70個しかなかったと思えて心が軽くなりました。
そして自殺をしようと思っていたロックフェラー氏は奥さんと夕食に出かけたのです。
このロックフェラー氏が悩みを紙に書き出して
自殺を辞めたと言う話はとても有名です。
このように紙に書くというのは、
問題の整理、
あるいは悩みの整理、
あるいは心や頭の整理にとても有効です。
ぜひ、まずは紙に不安や心配など「考えてしまっていること」を書き出してみましょう。
運動する
運動すると脳内の血流が良くなり、脳の活動が促されます。
また、運動をするとセロトニンやドーパミンといったストレスを軽減するホルモンが分泌されます。
運動すると気分がスッキリして、気持ちが爽快になるのはそのためです。
ですから、頭がごちゃごちゃだと感じる時には、まずはウォーキングでも良いのでとにかく5−10分動いてみましょう。
瞑想をする
頭がごちゃごちゃするのを解決するために、できれば頭を空っぽに、何も考えない時間を持ち空っぽの状態になりたいものです。
これがすごく難しく、「何も考えないようにしよう」と思えば思うほどどんどん雑念が出てきてしまうもの。
しかし、頭を空っぽにするトレーニングをすれば、何も考えない状態になれるようになってきます。
では、簡単な瞑想の方法をご紹介します。ぜひ、一度試してみてください。
ステップ1 座る
コツ1 もし、床に座るのだったら座布団などを
2つ折りにして、お尻の下に敷くといい
コツ2 手のひらは上向き
コツ3 体を左右に揺すって、お尻の下のコリコリした骨、
坐骨(ザコツ)を床に突き刺すイメージ
↓
ステップ2 まぶたを閉じる
コツ ぎゅっと閉じずに、目を閉じたまま
下向き45度くらいを見ているイメージ
↓
ステップ3 深呼吸をする
コツ1 ゆったりと深呼吸を10回くらい繰り返す
コツ2 鼻から吸って、鼻から吐く腹式呼吸
コツ3 深呼吸のリズムは 吸って3 吐いて6 くらいのカウントで
ステップ4 20分間そのままの状態で座り続ける
コツ 自然な呼吸で行う
↓
ステップ5 5分くらい横になる
コツ ただゆったりと・・・
↓
そして・・・
ゆっくり起き上がる
まずは、これだけです!
カンタンですよね。
最後に横になるのは、なくても構いません。
そのまま寝てしまうこともあるので、注意です!
瞑想が終わった後も丁寧に行わなければなりません。
急に動かない、目を開けない
いきなり、パチっと目を開けて動き出すのはやめましょう。
タイマーと同じで、瞑想でたいていの場合ボーッとしているので、急に起きるのは体にも心にもよくありません。
徐々に目覚めさせていくことが大事。
・何度がまばたきをする
・体を揺すったり、手足を少しずつ動かす
など何事もゆっくりと戻していくことがポイントです。
何度か深呼吸をする
徐々に目覚めさせていくためには、何度か深呼吸をしてみることがおすすめです。
そして、ゆっくり目を開けます。
不安で頭がごちゃごちゃする時の解消法 まとめ
【頭がごちゃごちゃする原因とは】
脳の疲れ
睡眠不足
脳や心因性の欠陥
【頭をごちゃごちゃさせない対策】
紙に書き出す
運動をする
瞑想をする
不安で気持ちばかりが焦り、頭がごちゃごちゃになってしまうことは誰にでもあります。
まずはその原因をひとつ一つ探り、整理してみるとその全容がわかります。
すると案外、ごちゃごちゃなように見えていたものが、スルッと糸が解けるようにシンプルに捉えられるでしょう。
そして、その本当の原因に対する対策はありますので、ぜひひとつずつ解決していきましょう。
きっと、頭の中がすっきりするはずです。