くよくよする性格をなおす、たった1つの方法 

「何かが起こると、すぐくよくよ悩んでしまう」

「考えてもしかたないことを、後悔してしまう」

「くよくよとしてしまう自分がイヤだ」

「くよくよするのを切り替えられるようにしたい」

などと悩んでいる人は多いようです。

誰でもくよくよと悩むことはあります。

しかし、その気持ちをひきづりすぎて

自分で自分が嫌になってしまう・・・

自分でくよくよを止められない・・・

などという場合には

やっかいです。

なんとか、自分でそんなくよくよした考えを止めて

コントロールしたいですよね。

そんな時には、そんなふうに考えてしまう

「思考のクセ」を治す必要があります。

実はくよくよと悩むとは

それはその人の思考のクセなのです。

そこで、今回はくよくよしてしまう

自分の思考のクセに気づき

そして、そのクセを治す具体的な方法をご紹介したいと思います。

これで、少しでもポジティブな考えになり、くよくよ考えるのを止め

快適な気持ちで過ごせるようになれるでしょう。

くよくよと考える「思考のクセ」とは?

では、まずくよくよと考える際には、具体的にはどんなことを考えているのでしょうか。

たとえば

・何かのミスをしてしまった場合

・誰かに言わなくてもいいことを言って傷つけてしまった場合

・これから何かをする際に、できるか心配な場合

・これからなにか心配なことが起こらないか不安な場合

などがあります。

とある精神科医の先生によると私たちは1日のうち

なんと!18万7千項目のことを考えていているそうです。

しかも、そのうちのほとんどが「過去の後悔と未来への不安」だそうです。

つまり、私たちは考えても仕方のないことを考え続けているのです。

これが「くよくよ」の中身です。

考えて仕方のないことなら、

本当にやめたい・・・・。

しかし、自分では止められない。

そんな時にどうしたよいのか。

まずはこの思考について解説します。

反芻(はんすう)思考とは

ネガティブな感情がわいてきて、止まらない状況を「反芻(はんすう)思考」と呼びます。

これは、あるネガティブな出来事や感情について、何度も繰り返し考え、深く悩むことをいいます。

反芻思考の特徴には以下のようなものがあります。

1.ループに陥ること
同じネガティブな考えや出来事を何度も繰り返し思い巡らせ、そのループから抜け出せないことがあります。

あの人嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。

2. ネガティブな部分ばかりに注目する

反芻思考では、ネガティブな要素に過度に焦点を当て、ポジティブな側面や解決策を見落とすことがよくあります。

あの人嫌だ。あの言い方が嫌だ。いつも怒っているみたいな顔も嫌だ。荒っぽい態度も嫌だ。歩き方もイヤ。あの服もイヤ。全てがイヤ。同じ空気を吸うのもイヤ

3. 想像力の暴走
ネガティブな感情に基づいて、未来の出来事を過度に想像し、不安を増幅させることがあります。

今日、上司に怒られたってことは明日も怒られるかも。明後日も、ずっとこのままの状態が続くのかも···

4. 身体的な不調
反芻思考は体調にも影響を及ぼし、頭痛や不眠、消化不良などの身体的な不調を引き起こすことがあります。

上司のことを考えると憂鬱になって、眠れない···

このように、ネガティブな感情が止まらなくなってしまうことがしばしばあります。

そして、この反芻思考は心の健康に悪影響を与え、ストレスや不安を増幅させることがあります。

人は何かストレスを感じることを考えただけで、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されると言われています。

ですから、くよくよしている間はストレスホルモンが出続けている、と思った方がいいでしょう。

つまり、この反芻思考を止めることがくよくよを止める鍵を握っているといえます。

反芻思考を止めるには、瞑想が効く

では、いよいよこの反芻思考を止める方法をご紹介します。

それは、マインドフルネス瞑想です。

もともと「マインドフルネス」の意味は「今ここに集中する」というものです。

「今、ここ」に集中するということは、「過去への後悔や未来への不安」にとらわれることと、真逆ともいえます。

瞑想とはある意味「今ここ」に集中するトレーニングであるともいえます。

目を閉じて、何もせずに座っているだけ。

これに慣れてくると、不思議と「今ここ」だけに意識を向けられるようになってきます。

そして、気づくと過去や未来には目を向けず、そしてくよくよすることも減ってきます。

瞑想中にそのような状態になれるようになってくると、

日常、瞑想をやっていない時にも同様に「今ここ」に集中し、

くよくよと考える、反芻思考が減ってくるのです。

「過去や未来のことを考えないようにしよう」

「くよくよしないようにしよう」

と思えば思うほどそのことをいっそう考えてしまいます。

ですから、そんなふうに考えずに、

気持ちを放っておく感じで瞑想をしたり、

またくよくよ考え始めても

「ああ、また考え始めてるな、私・・・」などと

ちょっと遠くから眺める感じでこれも放っておくと、

気づくとくよくよすることを忘れています。

この「自分を遠くから眺める」感じが、反芻思考を止めるのにとても大事になってきます。

反芻思考を止める方法は他にもいくつかあるようですが、瞑想は一番おすすめです。

なぜなら、瞑想はまさに直接思考のクセを直していく方法にほかならないからです。

瞑想のやり方

では、ごくごくシンプルな瞑想のやり方 5ステップをご紹介します。

ステップ1 あぐらをかくか椅子に座る

コツ1 もし、床に座るのだったら座布団などを 2つ折りにして、お尻の下に敷く

コツ2 手のひらは上向きでも下向きでもオーケー

コツ3 背骨を真っ直ぐにする。体を左右に揺すって、お尻の下のコリコリした骨、坐骨(ザコツ)を床に突き刺すイメージ。ただしあまり真っ直ぐを意識すると背骨がそるので、自然な感じで真っ直ぐにする。

ステップ2 まぶたを閉じる

コツ  ぎゅっと閉じずに、目を閉じたまま 下向き45度くらいを見ているイメージ


ステップ3 ゆったり深呼吸を始める

コツ1 ゆったりと深呼吸を10回くらい繰り返す
コツ2 鼻から吸って、鼻から吐く腹式呼吸
コツ3 深呼吸のリズムは 吸って3 吐いて6 くらいのカウントで

ステップ4 20分間そのままの状態で座り続ける

コツ1 自然な呼吸で行う
コツ2 雑念がでてきても、眠気が出てきても気にしない


ステップ5 20分間終わったら、徐々に瞑想状態から出るようにする

コツ 急に動いたり、目を開けたりしないこと。徐々に動くこと

本当にやり方はシンプルです。
ただ、最初の頃は「これでできているのかな?」と不安になるかと思います。
こちらのブログ記事に瞑想中どんな感覚がするかをまとめているので、参考にしてみてください。

↓ ↓ ↓

瞑想を深めると、どんな感覚が起こるのか、まとめてみた。

くよくよする性格をなおす、たった1つの方法まとめ

・くよくよとする思考のクセ=反芻思考がポイント

・反芻(はんすう)思考とは、

1.ループに陥ること

2. ネガティブな部分ばかりに注目する

3. 想像力の暴走

4. 身体的な不調 

などという特徴がある

・反芻思考を止めるには、瞑想が効く

これまで説明してきたように

くよくよと考えてしまうのは性格のせいではありません。

思考のクセなのです。

性格を治すのは難しいですが、

思考のクセでしたら治すことができます。

しかも、瞑想をするだけでできます。

目安としては毎日20分間続けて、

おおよそ3週間−2ヶ月くらいで

なんとなく

・前向きさ

・ネガティブな感情をサッと受け流せる

・不安の減少

・落ち込みにくくなる

などの変化が実感できると思います。

ぜひ、このやり方を実践してみてくよくよする思考のクセをなおしてみてください。

きっと、気づくと、くよくよする気持ちをコントロールできるようになっているでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

日本一わかりやすい瞑想・コミュニケーションセミナー講師。小学生・大学生、社会人、外国人に約5000人以上、のべ1万時間の授業・セミナーを行ってきた。元早稲田大学非常勤講師。ビジネスパーソン向けのメンタルヘルス・ウェルビーイングのための瞑想セミナー、コミュニケーションセミナーを実施中。セミナー・講演・取材お問い合わせはサイトから