すごいですね。
ただ、人気の本がいつも面白い、いい本とは限りません。
しかし!
読んで思ったのは
「素晴らしい!」
お金、正確には貨幣経済を元にこれからの世の中の姿を語っています。
それが、本当に「なるほど、納得!」感じで、ものすごい参考になりました。
まず、これまでの経済社会とこれからの経済社会との違いは、ひとことで表現すると
マネーキャピタルとソーシャルキャピタル。
マネーキャピタルとは、まさに現代のお金=資産という考え方ですね
一方
ソーシャルキャピタルとは、
これもう本当に今の流れとしてすでにありますよね
バブルの時みたいなブランド品とか車とか、高級時計とかって特に若い人を中心に人気ないし。
特にブランド品なんて、私だってメルカリで買えばいいでしょう。
正規価格なんて買う気しないって感じだし。
ちなみに私、物欲は全然否定しません。
そういうのって、絶対モチベーションになるし、起業とかすると特にそうです。
しかし、私はあまりないですね・・・
「なんかー、物欲ある人っていいなー」って思っちゃう。
確かにブランド品て品質いいし。
でも、前述したようにメルカリで安く売ってるんで、それで安く買えた時には超満足!
そういう人多いと思いますね。
それよりも、みんなで「なんか楽しい」「みんなに、社会に役立つ」もの
そして、たとえお金を稼ぐことになっても「自分だけ」ではなく
「みんなでその利益を享受できる」ことに意味を感じるようです。
クラウドファンディングの考え方なんて本当にそう。
また、ソーシャルキャピタルはお金の資産と違って税金がかからない!これって大きいと思う。
実際得られるものが「お金」ではない場合には税金がかかりません。
信頼バンバン得ても税金を引かれない。
どんどんネットワーク広げても税金かからない。
チョーいいよね!
また、お金の場合、その時の相場に大きく影響が受けるけどソーシャルキャピタルはそれがない。
リーマンショックとか震災でお金の資産は激減して大変だった人多かったみたい。
(私は資産がなかったので、失うものもほとんどなかった 笑)
しかし、「信頼」「ネットワーク」のようなソーシャルキャピタルはむしろ、
そんな相場を下げる有事こそ威力を発揮しますよね。
っていうか、何か深刻な事態の時に助けになるのって「信頼」「ネットワーク」・・・「人間関係」しかないでしょう。
あとは自分の経験からくる知恵か・・・これは「自己資産」のうち「無形資産」ですね。
そういう意味では、割といい社会になりそうな感じがします。
そんな状況がすすんでいくと、
とのこと
これもいい傾向じゃないですか?
つまり「自分の価値を上げよう」と。
その価値とは 人生の意義とか目的を提供していること、ともありました。
そして
好きなことに熱中している人は上手くいきやすいって。
これは、最近閉幕したオリンピックなんかわかりやすいんですが・・・
まぁ、オリンピックって巨大産業ではあるのですが、でも、私たちの心を捉えて離さないのは何と言っても
「選手たちの競技にかけている姿」ですよね。
そこにはまさに人生の意義とか目的があります。
そして、私たちに勇気と希望を与えてくれる。
その結果、彼らにお金も含めて色々なものが集まってくる。
だって、そういう人応援したくなりますもん。
ともあれ、好きなことに熱中している人は上手くいきやすい そんな世の中はいいと思います。
また、別の視点からベーシックインカムといって国が最低限の生活を保証して、サポートをするシステムが採用されたら、いやでも「稼ぐ以外での生きる意味」を探さなくてはなりません。
だって、稼ぐ必要がなくなるんで。
そうなるとますます「自分が好きなことは何だ」という答えをそれぞれが見つけていかなくてはならないのですよ。
でも、ふと思ったんですが、ビジネスで大成功している人・・・・例えばソフトバンクの孫さんとかスティーブジョブズとか・・・
そういう人って、お金いっぱいあっても絶対仕事するだろうな。
まぁ、実際しているでしょう。
つまり、ベーシックインカムとは関係ない「好きだから」「やりたいから」やっている人は本当に成功していますね。
それは、お金=資産 だろうと 信頼、ネットワーク=資産 だろうと本質は関係ないんですね。
そんなことを思いました。
本著では、まぁお金がなくなることはないけど、今後はどんどんその価値を減らしていくだろうと。
そして、お金とそのほかの価値あるものをそれぞれがどのくらいの割合で大事にしていきたいのか決めていかなければならない、ってことでした。
今、過渡期ですから、これまでの通りのお金の価値も存続していて、お金は欲しいし、大事だと思います。
しかし、お金 → 信頼、ネットワーク の時代が来ているのも感覚としてあるし、また生活の中でも実際体験しているなーという感じです。
そういう意味でちゃんと現実的だし、何だかいい時代を予感させる本でした。
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