氣を制れば、心を制する
このオススメ本を読んで、先日藤平先生が設立した
心身統一合気道会の氣の講座に行ってきました。
(私は合気道はしていません)
そうしたら、教えてくれたのは藤平さんではなかったのですが、
(もう亡くなられています)本に書いてあること、そのまんま教えてくれました。
そして、体感できました。
ただ、精神論的なところで本の方が良かった。
中村天風さんに弟子入りしたことがあるだけあって、
そして、王貞治さんや長嶋茂雄さんに影響を与えただけあって、
藤平光一さんの理念は素晴らしいのです!
では、本著オススメのポイントを紹介していきましょう。
オススメ ポイント1 太陽も地球も草木も動物も、また人間の心も身体も皆、この氣より生じた
「人間は天地自然と一体である」これが冒頭に出てくるんです。
これは瞑想の考え方と同じ。
「ああ、ここにも『万物の源』って考え方があるんだ」と感動しました。
この本の中でこの『万物の源』は『氣』といっています。
あらゆる物体をどんどん小さく分けていくと、目には見えない「無」の状態になっていきます。
しかし、それはただ何もないのではなく「何もないが、何かあった状態」。
それを「氣」とここではいっています。
〜このように考えれば、太陽も地球も草木も動物も、また人間の心も身体も皆、この氣より生じたということになります〜
とあり、〜私たちの生命は、天地自然の生命の一部なのです〜と結論づけています。
もう、なんかこれだけでシンプルな真実はすごくわかりやすいですね。
本著は全編に渡ってとにかく「シンプルでわかりやすい」んです。
「氣」という目に見えないものを語っているんですが、よくわかる。
瞑想でもこの「氣」に該当する「純粋意識」というものがあります。
まさにここで「氣」を説明しているものと同じです。
ただ、本著ほどわかりやすく私が説明できるか、って言ったらどうだろう・・・・
難しいですね。こんな上手くできません。
そして、こういったスピリチャルなことを全然スピリチャルではなく言っている。
これも「わかりやすさ」があるからでしょう。
オススメポイント2 氣と心の繋がり
氣と心との関係をわかりやすく解説しています。
それは、人間の氣は自然の氣の一部であり、肉体はその器です。
だから、この器を守り育て、自然と自分との氣の交流、調整しているのが心だと。
これもすごくわかりやすいですよね。
元気という「氣」を出すには、まず心もいい状態であることが前提ですよね。
心が疲れていては、元気なんてでません。
また、そんな時には体も元気が出ません。
そんなふうに心が「氣」を調整する役割で、それを入れている器が体って実感があります。
そして、藤平さん自身がその心と体と氣のつながりの体験談を書いています。
ざっというと、柔道で肋骨が折れる大怪我をした藤平さんは「とにかく安静に」と療養をさせられます。
ちょっと動かすだけで、また肋骨が折れるかもしれないと不安な日々、そして、散歩に行くのにもマスクをしてビクビク過ごしていたそうです。
そうしたら、どんどん状態が悪くなっていったそうです。
まさに病は氣から。
それで藤平さんは荒治療に出ます。
スパルタ修行「みそぎ修行」行くのです。
これは息の修行だそうです。
その途中も負傷箇所が痛むのですが、「なるようになれ」と吹っ切れたようにやっていると・・・・
なんとそのスパルタ修行のおかげで、医師もびっくりするくらい完治しているのです。
こんなふうに心が変われば体も変わっていく、その要因は「氣」であると。
オススメポイント3 心身一如
そんな心と体は繋がっている、という強烈な経験をした藤平さんですから、そこから「氣」についての研究を深め、氣の呼吸法というメソッドも作ります。
具体的には姿勢を正すことから入っていきます。
ここはあまり詳細書きませんが、これも実にシンプル。
そして、私は実際先日の氣の講座でこの正しい姿勢の取り方を習ってきました。
姿勢で今の心の状態がわかってしまうこと。
また、「氣」を集中させる方法など、ものすごく単純なんですがそこに真実と最良の方法があるんです。
この藤平さん、私は会氣道はよくわかりませんが、藤平さんが作った氣を巡らせるための体操(ワンネスリズム体操)など本当にものすごーく単純なのですが、その威力がすごい!気づきがすごいです。
オススメポイント4 リラックスこそが最強の状態
そして、その姿勢や体操はなんのためにやるかというと、「氣」を落ち着かせてリラックスするためです。
なぜなら、リラックスこそが最強だから。
正確には最小限の力で最高の力が発揮できる状態です。
意識すると人は必ず、緊張します。
例えば、「手を上げて」って言われてあげる時、大体がまっすぐ力を入れて上げます。
実はまっすぐというのは不自然なんです。
自然なのは、例えば寝ている状態で誰かに腕を上げられた状態。
そんな時には、ちょっとダランと曲がっているはずです。
まっすぐにはなりません。
それで、実は腕を前から押されるとまっすぐだと、すぐふらつきます。
自然に曲がっていると、ふらつきません。
実際そんな実験をしました。
つまり、リラックスして自然な状態が最強ということです。
これは実際そうだったら本当に面白かった。
そうなると、いかに自然な状態にいつも保てるか、なんですよね。
それは「氣」を丹田に持ってくること、そう意識することです。
それだけ。
誰でもできます。
そして、それだけで自分の最大限の力を発揮できる。
いわば、このシンプルな方法の中に深遠な瞑想や東洋哲学のエッセンスが詰まっていて、「これは本物だ」と思います。
そんな呼吸法だけには止まらない、哲学を感じる「氣の呼吸法」オススメです。
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