どうやって 「まんがでわかる 働く君に贈る25の言葉」ができたか?
今回の私のおすすめ本は!!
ジャーン!「まんがでわかる 働く君に贈る25の言葉」(宝島社)です。
これは、なんと!なんと! 私がシナリオを担当いたしました!
人生初のプロフェッショナルとしてのシナリオライターの仕事です。
いやー、感激です。夢のようですね。ほんと。
もともと、私は前職で本の制作には関わっていました。
詳しくはこちらから
↓ ↓ ↓ ↓
しかし、あくまでもビジネス書の書籍です。
自分でストーリーを考える、というものではありません。
ですから、本当に初めての経験。
そもそも、このお話は前職でお仕事を
ご一緒させていただいた、宝島社の編集者宮下さんから
お声がけいただきました。
私の演劇、シナリオとのあゆみ
たまたま、前の本を作った後に
打ち上げ的な感じで飲んでいたら・・・・
宮下さんも私も
10−20代の青春時代に
「芝居に夢中だった!」という話になり
キャラメルボックス、とか第三舞台とか超マニアックな話で
盛り上がったんですよ。
そうなんです!
私は、中学校の演劇部から始まって、
その後いろいろな小劇場の劇団の芝居を見るようになり・・・
そして、大学生の時にはアマチュア劇団を立ち上げ
あの脚本家の三谷幸喜さんの「東京サンシャインボーイズ」の
制作のお手伝いスタッフとして解散公演にも立ち会いました。。。
これが1995年頃。
そして、その後は小学校の教員で働いていると
学芸会ってあるじゃないですか。
ああいうのとか演劇クラブのシナリオとか
全部私の趣味で創作していたんですね。。。
はい、完璧に自分の趣味でしたね。
シナリオ作って、演出して、ダンスがあったら振り付けして
本当は「出演」もしたかったんですが・・・小学生の学芸会の劇に
先生出るのはマズイんで、我慢していました。笑
そして、前職の研修会社に転職してからも、幸運にも
研修の教材として、それはそれはたくさんの映像教材を作ってきたんです。
で、その時にもシナリオ作って、演出して、プロの役者さんとかカメラマンさんと
やっていて・・・
って、私本当に中学生の頃からずーーーーーーーっと同じことしてますね。。。。
まぁ、それは幸せなことかもしれません。
で、今回のシナリオライターに繋がるわけですよ。私の中では。
まぁ、プロですから本格的っていう違いはありますが、
「ストーリーを創造する」っていうのは同じです。
今回の本の概要
この「まんがでわかる」シリーズは、もともとベストセラービジネス本の内容を
まんがのストーリーの中で紹介していくものです。今回はタイトルの通り
累計40万部のベストセラー本、佐々木常夫さんの「働く君に贈る 25の言葉」
(wave出版)を紹介しています。
〜あらすじ〜
トラックの運転手 土田由衣(23歳)は、仕事にやりがいが見出せないで
母と弟の家計を支えるために、仕事をしていた。
そんなある日ひょんなことで、亡き父の日記を見つける。その中には
「働くことの意義」が詰まったエピソードが書いてある。
(これが「働く君に贈る 25の言葉」の本の内容)
この日記を読みながら、
主人公が日頃接している「仕事に本気でやっている人たち」
との関わりや言葉から「仕事の意義」に
だんだんと気づくようになる。。。という成長の物語。
今回の本はどうやってできたのか、主な流れ
この本の制作の大きな流れとしてはこんな感じです。
1 編集者と大筋を話す
↓
2 取材する(今回はトラックドライバーの話なので現役の運転手さんに話をお聞きしました)
↓
3 編集者・漫画家と大筋を練り直す
↓
4 シナリオの大枠を制作
↓
5 編集者、漫画家からのフィードバック
↓
6 シナリオ制作開始
↓
7 編集者からのフィードバック → シナリオ修正 を繰り返す
↓
8 漫画家からのネーム(漫画の原稿)→ フィードバック を繰り返す
↓
↓
↓
完成!!
見本が発売2週間前くらいには届きました!感激!
では、この流れをちょっと振り返ってみましょう。
まず、
2 取材するというのが
本格的ですよねー。
今回は編集者の方の知り合いの現役のトラックドライバーさん
にお話を伺いに静岡県沼津まで行きました。
今回の本の舞台が、沼津なのはそんな理由からです!
そして、そのことをブログにも書きましたね。
なんかー、この時にはもう、ワクワクしてましたー。
「わー、取材なんて、プロっぽい・・・」
(↑こういうところが素人っぽい)
そして、沼津の空気感とかもストーリーのイメージが
湧いてきましたね。
「主人公にあそこを歩かせよう」とか
「この風景を出そう」とか
まさに「現場に行く大切さ」です。
あと、お寿司食べて、地ビール飲んでサイコー!(って何しに行ったんだか・・・)
こんなふうにして、登場人物は決まっていった
取材のとき一人登場人物として
決まったのがこの話に出てくる
由衣を教え、導く先輩にあたるトラック運転手のシュウさんです。
取材の際に、ドライバーさんの話の中で
「この業界(運送業)ワケありの過去ある人多いんですよー。
半袖着れない人とか・・・でも、そういう人って、いい人多いんですけどねー」
という話になって・・・
(半袖着れないっていうのは、体にいろいろ描いてあるっていう理由です^^;)
「ワケありの過去・・・半袖着れない・・・」で
「そういう人、教育業界にもいる!」ってことで
これはこの人に出てもらおう。
ということで、私がやっている体感ワークとか瞑想を教えていただいた
加藤秀視さんをモデルにすることにしました。
こちら著作も「おすすめ本」で紹介しています。
オススメ本 「親のようにならない」が夢だった 加藤秀視著
あっ、本人にも事後ですが出演承諾を取っています。
「あっ、いいよ。いいよー」って。(軽い〜)
仕事にやる気のなかった由衣がシュウさんから
仕事の意義を教えてもらう姿は、
人材育成家の加藤さんが非行少年たちを
更生させていく姿とまさに重なります・・・
あと、登場人物のトラック好きの男の子、いっくんは
うちの甥っ子、上原一剣(いっけん)がモデル。
これも、彼のトラック好きは本当です。
今小学3年ですが、小さい男の子はみんなそうですが
電車、車、トラック、飛行機などに命かけてました。
彼の興味、関心、人生全てがいつも
「電車、車、トラック、飛行機」でした。
主人公由衣は「トラックの運転手なんて・・・」って
思っていましたが、男の子たちは憧れの職業なんです。。
そんな面を表現したくて、甥っ子を出演させることにしました。
今、甥っ子は「まんがで読む 日本史」に夢中。
で、前回私が関わった「まんがで読む 超一流の雑談力」を
夢中で読んでいたので、
「今度の本にはね、一剣が出てくるから。トラック好きの
男の子で」といったら
「やったーーーーーーーーーーーーっ!!!」と大喜び。
「ね、いつ、いつ出るの?僕絶対読む!」と興奮してました。
すると、一剣の兄(六年生)が
「ねぇ、僕は出ないの?」と
さらに一剣の妹(4歳)が
「ねぇ、私は出ないの?」
と次々と出演の催促が。。。。
「そんな、あんたたち兄弟3人も出したら、
何の話かわからなくなるわー!!」
叔母さん、ちょっと困る・・・
てなことで、実際の人を当ててストーリーを
考えるとどんどんイメージが膨らむんです。
ちなみに主人公由衣の設定は最初からされていたので
モデルはいません。架空です。
あとは、私が見聞きしたエピソードとか
元になっているのはありますね〜
6 シナリオ制作開始
7 編集者からのフィードバック → シナリオ修正 を繰り返す
この段階くらいは、どんどんイメージ湧いてきたので、そんなに
大変ではなかった。
シナリオ作りとは「シーンとシーンをつないでいくこと」です。
私はそんなふうに作っています。
だから、結構まんがの絵をイメージすることから
入っていく感じ。
映画とか芝居も同じ。
そして、
「由衣にああ言わせよう」
「シュウさんにこう言わせよう」
「いっくんにあれ言わせよう」とかって
想像していくんです。
そしたら、勝手に登場人物が動き出します。
ちなみに今回はまんがといってもエンタメではなく
ビジネス、実用書の類なので、そこを押さえるような
編集者からのフィードバックが多かったです。
だから、普通のまんがより文字がすごい多いし、
まさに「まんがでわかる」っていう本です。
そして、いよいよ
8 漫画家からのネーム(漫画の原稿)→ フィードバック を繰り返す
この辺は、まんがになってきて毎回ネームが送られてくるので
ワクワクしてみてました。
最初はこんなラフですが、この最初の原稿は
一番ワクワクしますねー。
改めて、漫画のヴィジュアルの力というものを感じます。
やはり、文字よりもインパクトがすごいわー。まんがって。
でも、漫画家さんってほんと大変だと思います。
一つ一つ手で絵を描いていくわけですから、
あとコマ割とかね・・・・
この原稿も、いつも夜中、2、3時頃来てて
「あー、頑張ってるなー」って思ってました。
1章から送られてきて、いよいよ最後。となった時に
この本の最後にある、元の本の著者佐々木常夫さんから由衣への手紙が
届きました
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いやー、泣けるわー。
ここはもちろん佐々木さんが実際作成したのですが
感動ですねー。愛が込められていて。。。
想像以上に素晴らしい。。。
実は佐々木さん直接はお会いしていないのですが
編集者を通して
「今回は素敵なお話をありがとうございます」と
おっしゃっていた、とのことで、それもものすごく
嬉しかったです。
そして、完成!
やはり初めて見本を手に取った時には
本当に感激でした!!
こうして、私の中では中学生の頃から
脈々と続いてきた
「シナリオ作り」がとうとうここまできたか、と
感慨深いです。
ということで、私の渾身の作
「まんがでわかる 働く君に贈る25の言葉」」ぜひ!お読み下さいませ!
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