先日、「国境なき医師団」にお邪魔してきた。
寄付しに行くのと、
ファンドレイジングのマネジャーの中村さんに
お会いするためだ。
中村さんとはつい先月知り合いになった。
いろいろ話せて面白かった。
いやー、「国境なき医師団」はノーベル平和賞を
受賞しただけあって
その理念とそれに従う行動がすごい。
国際人道支援というのは複雑で
とても、とても難しいのだ。
まず、どの政治的、宗教的立場にあるかで
わざわざ支援をしに行ったのに
「お前はどっちの立場か?」と聞かれ
場合によっては殺されかねない。
今、国連=アメリカみたいになってしまっているから
国連とちょっとでも関係ある、
などと言ったら、牙を向けられてしまう国は
いくらでもある。
そこで「国境なき医師団」は徹底して中立の立場を
貫いている。
寄付だって、断ることもあるらしい。
ものすごく中立であることに厳格だから。
例えば、EUがシリアとかの難民が多すぎて
もうどうにもならないほどなので
トルコにお金を払って
「難民の面倒を見てやってほしい」と
頼んだらしい。
そしたら「国境なき医師団」は
何億円というEUからの寄付を拒否したんだそうだ。
「そんなことをするのは許せん!」という
ことで・・・・
何億という寄付を断るって、すごいことだ。
なんか、そんなやせ我慢というか、へそ曲がり哲学というかが
すごいんだ。
あと、アンバセターみたいのも中立ということから
置かない。
また、寄付も8、9割は個人の寄付だそうだ。
とにかく徹底している。
繰り返しになるが
国際人道支援は難しい、
中立を保つのは難しい、
内部でだって意見は紛糾するはず、
そんな中、いろいろな意見や考えがせめぎあいながら
活動しているって
まさに
「世界の現実に向き合っている」、と感じずにはいられません。
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